脳性まひによる障害の医学的治療に特化した大阪発達総合療育センター 言語聴覚療法科(ST科)

言語聴覚療法科(ST科)Division of Speech-Language-Hearing Therapy

当センターにおける言語聴覚療法(ST)は、おもに嚥下障害に対する摂食能力の向上と言語発達の基礎を作ることに取り組んでいます。総合的な食事の評価に基づき、個性に合わせて悩みを解決し、誰とでも安全に楽しく食べられることを目指します。

また、日常場面でコミュニケーション能力が発揮できるように、生活の中で取り組める支援方法を提案します。



特徴

食べやすい姿勢、介助方法を検討し、ご家族や介助される方が実践できるよう確認します。

哺乳瓶、スプーンなど、お子さんの感覚・運動機能に合った最適な道具を検討します。

食べ物の大きさや柔らかさ、飲み込みやすさといった食物の形態を検討し、段階的に練習します。

ことばやものごとの理解の状況を、多角的な評価方法で把握します。

発声と発音を促進し、人に伝える、表現する力を広げます。

サイン、絵カード、文字盤、コミュニケーション機器など、伝える具体的手段を検討します。

職員紹介

科長
中澤(言語聴覚士)

ボバース概念に基づく言語聴覚療法では、「全身の中の口」を常に考え、全身の姿勢や運動パターンの悪い影響が口の機能(食べること、話すこと)に及ぶのを防ぎながら、あるいは減じながら、治療を行っています。そして食べる・話す機能の治療にも運動療法を応用します。「手で治療する言語聴覚士」として、楽しく口から食べることやコミュニケーションの実現に、皆さまのお役に立ちたいと思っています。


取り組み

ミルクが飲みにくい、離乳食が進まないといったお子さんは、口の中に自分の手や食べ物が入ることに慣れるところから始めます。

わかばでは個別治療の他に、実際の生活場面の中で、食べ物を使った咀嚼・嚥下練習や、コミュニケーション手段の確立に向けた練習を行っています。

それぞれのお子さんの発達に合わせて、食事姿勢や食形態、食器具などを選び、友達との楽しい食事時間の経験を促していきます。

摂食機能に難しさのある方々に、安全に安定して食事摂取が行えるよう支援し、より良い生活がおくれるようチームで協力して取り組んでいます。

VF(嚥下造影検査),VE(嚥下内視鏡検査)とは、食べ物を飲み込む時に気道に入っていないかどうかを調べる検査です。小児科医、看護師、レントゲン技師、STが一緒に取り組んでいます。

月に1回、阪大歯学部の医師をお招きして、患者さんの食事の課題を検討しています。ひとりひとり、原因と対策について病棟、通所、リハスタッフと一緒に検討しています。